自分で問題をつくる暗記法
問いの型を決めて作問し、知識の穴を発見する方法を紹介します。
なぜ「自分で問題をつくる」のか
問題を解くだけでは、理解度は「解けたか・解けなかったか」という結果でしか測れません。一方、問題をつくる側に立つと、「どこが本質か、どこで誤解が起きそうか」を自分で判断しなければなりません。この判断の作業そのものが骨学の整理を進め、忘れかけた知識の穴を掘り起こす働きがあります。本記事では、骨学の暗記に結びつく自作問題のつくり方と、それを運用に乗せる方法を解説します。
作問の前に「問いの型」を決める
自由に問題を書き始めると、得意な骨ばかりが出題されて作題が偏りがちです。先に「問いの型」をいくつか決め、各型を1問以上そろえると、1つの骨を多方面から確認できます。
| 問いの型 | 問いの例 | 確認できる理解 |
|---|---|---|
| 左右・方向を問う型 | この肩甲骨は左右どちらか | 方向判定 |
| 名称を問う型 | この溝・切痕の名前は何か | ランドマークの知識 |
| 接点を問う型 | この切痕の奥で関節する骨は | 骨同士の位置関係 |
そのまま使える3つのテンプレート
- 左右判定テンプレート:手に取った骨は左右どちらか?決め手になった突起や凹みを1つ、根拠として答えさせます。
- 名称テンプレート:この溝・切痕・窩の名前は何か?そこを通るもの・収まるものをセットで答えさせます。
- 接点テンプレート:この骨の切痕に収まるのは、どの骨のどの部分か?隣接する骨との関わりを問います。
この3つの型を1つの骨に順番に当てはめるだけで、3問の問題セットが完成します。まずは既に学んだ骨から1本選び、3問書き出してみてください。慣れてきたら、表や図にもとづく記述形式も型に加えると、観察した内容を言葉で説明する練習にもなります。
作問中に見える「知らない穴」をメモする
作問していると、「名前は出るのに位置関係を説明できない」「凹みと突起を取り違えた」といった、解くだけでは表面化しない弱点が浮かび上がります。弱点に気づいたら、その場で「穴リスト」へ書き留めます。このメモが、そのまま復習対象のリストになります。作問は学習の実践であると同時に、自分の理解を試す実力テストでもある、という点を活かしましょう。
書き留めるときは、「どの骨の」「どの部位が」「どう理解できていないか」の3点をそろえておくと、あとで復習を組み立てやすくなります。穴リストは長くなりがちですが、週次の解き返しで消化する前提で置いておけば、負担として積み上がりません。
週に1回、自作問題を解き返す
つくった問題はその場で解いて終わりにせず、週末にまとめて解き返します。ゆくゆくは次のように振り分けるのがおすすめです。
- 正答できた型:翌週の出題リストへ加え、答えるセットに加えます。
- 迷った型:穴リストへ戻し、関連する骨の観察をやり直してから再作成します。
- 毎回間違える型:その骨を隔週の重点対象に据え、教科書に戻る前に3Dモデルで立体を再確認します。
数が増えたら型ごとに分けて管理し、穴リストが減ってきたかどうかも、この週次の振り返りのなかで確認できます。自作問題集が減らずに増え続けるうちは、暗記の余地がまだ残っている段階です。
まとめ
作問は「解く側から出題する側への転換」であり、知識の整理と弱点の発見を同時に行える実力テストです。問いの型を決めてテンプレートで書き出す、穴をメモする、週に1回解き返す、という4つの動作だけで運用は始められます。骨学の暗記に行き詰まったら、教科書を閉じて「問題をつくる側」に回ってみてください。自分の手でつくった問題集は、試験前にいちばん手に馴染む復習素材になるはずです。