頸椎・胸椎・腰椎の見分け方 — 突起と窩で絞り込む
横突孔・肋骨窩・副突起の手がかりで椎骨の区分を判断します。
横突孔があれば頸椎
椎骨の区分を絞るときは、まず横突起の根もとに横突孔が開いているかを確認します。ここは椎骨動脈が通る孔で、頸椎にだけ見られます。胸椎と腰椎には同じ孔がないので、「開いていない」という観察だけで頸椎の可能性が外れます。
肋骨窩があれば胸椎
次に、肋骨と関節する面を探します。椎体の側面に上肋骨窩と下肋骨窩、さらに横突起に横突肋骨窩が揃っていたら胸椎です。肋骨を受け入れる窩が複数そろっていることが胸椎の証拠になります。
腰椎は乳頭突起と副突起
肋骨窩がなく椎体が大きい椎骨には、腰椎特有の突起を探します。乳頭突起は上関節突起の外側に、副突起は横突起の根もとの後方に現れる小さな突起です。2つがそろって見えたら腰椎と判断できます。
最後は棘突起の形で仕上げる
目印がそろったら、棘突起の形で決められます。頸椎では短い突起の先が二股に分かれ、胸椎では長い突起が斜め下向きに突き出し、腰椎では板状の突起がほぼ後方に突き出ます。
| 手がかり | 区分 |
|---|---|
| 横突孔 | 頸椎 |
| 上肋骨窩・下肋骨窩・横突肋骨窩 | 胸椎 |
| 乳頭突起・副突起 | 腰椎 |
| 二股に分かれる棘突起 | 頸椎 |
| 斜め下向きの長い棘突起 | 胸椎 |
| 板状で水平に近い棘突起 | 腰椎 |
復習ポイント
手がかりには優先順位があります。「横突孔→肋骨窩→乳頭突起と副突起→棘突起の形」の順で、初めて見る椎骨1本に対して声に出して答えてみてください。途中で引っかかった区分だけ、3Dで再度観察して手がかりを絞りましょう。