仙骨の構造 — 岬角と仙骨孔
三角形の仙骨を、前面と後面の目印から観察する順を紹介します。
五つの椎骨が合体した三角形の骨
仙骨は下位5つの椎骨が合体して1つの骨になったもので、上端が広く下端に向かって細くなる三角形をしています。骨盤の後壁に当たる骨と位置づけると、観察の方向が定まります。
前面と後面で目印が入れ替わる
仙骨は曲面をした骨です。骨盤腔側を向く前面は凹み、反対の後面は凸に張り出しています。孔の並びも面ごとに入れ替わり、前面には前仙骨孔、後面には後仙骨孔が4対ずつ開きます。
| 前面 | 後面 | |
|---|---|---|
| 面の形 | 凹んで骨盤腔側を向く | 凸に張り出す |
| 孔 | 前仙骨孔が4対並ぶ | 後仙骨孔が4対並ぶ |
岬角で上端を決める
前面で上端の中央に、前方へ突き出す角状の部分が岬角です。骨盤上口のめじるしになる上端の角で、仙骨単体を前にしたときも上端を判断する基準になります。
外側の後上部には、腸骨と接する耳状面があります。ここでは「腸骨と接する面」という事実だけ押さえ、骨盤側のつながりの詳細は骨盤の学習に合わせて広げれば十分です。
下端は仙骨尖で尾骨へ続く
下端の細くなった部分を仙骨尖と呼びます。仙骨尖の下方には尾骨が続いているので、模型では下端の連続を確認しておきましょう。
復習ポイント
前面図と後面図を並べ、同じ高さに前仙骨孔と後仙骨孔が開いていることを確認してください。岬角が前面だけに見えること、下端が仙骨尖で細く終わることも合わせて指でなぞれますと、仙骨の基本構造は押さえられています。