手と足の舟状骨 — 同名の骨に注意する
名称が同じで所在が違う骨を、手根骨と足根骨の例で区別します。
同じ名前・別の骨がある
手と足のあいだには、同名でありながら別物の骨があります。代表が舟状骨で、手根骨の舟状骨(英語名 scaphoid)と、足根骨の舟状骨(英語名 navicular)は名前が同じでも別の骨です。さらに似た名前の紛らわしい組として、手根骨の菱形骨(大菱形骨・小菱形骨)と足根骨の楔状骨があります。
| 骨の名前 | 所属 | 位置の手がかり |
|---|---|---|
| 手の舟状骨(scaphoid) | 手根骨 | 近位列の橈側で、手根骨が列ごとに並ぶ配置の中にある |
| 足の舟状骨(navicular) | 足根骨 | 内側柱で距骨の前面 |
| 大菱形骨・小菱形骨 | 手根骨 | 遠位列にあり名前が似やすい |
| 楔状骨 | 足根骨 | 足の舟状骨の遠位に3つ並ぶ |
手根骨は列ごとに並ぶ
手根骨は近位列(舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨)と遠位列(大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨)に分かれて並びます。一方で足根骨は距骨を起点として後方から前方へつながる配置です。手の舟状骨は近位列の橈側に、足の舟状骨は距骨の前面に置かれる点が、それぞれの配置を読む手がかりになります。
部位ラベルを必ず書く習慣
試験で「舟状骨」とだけ書くと、手と足のどちらを指しているか判別できません。答えるときは必ず「手根骨の」「足根骨の」のように部位ラベルを添える習慣をつけましょう。同名・似名の骨は得点面でも理解の確認面でも、混同の事故が起きやすい箇所です。
復習ポイント
手の舟状骨と足の舟状骨を、それぞれの英語名と隣の骨とともに言ってみましょう。scaphoid は手、navicular は足、と対応づけ、菱形骨が手根骨側、楔状骨が足根骨側だという区別が確かめられれば紛らわしい組を整理できています。
参考資料
OpenStax『Anatomy and Physiology 2e』7-1-divisions-of-the-skeletal-system