顔面頭蓋を構成する骨 — 14個の組み立て
顔面頭蓋の14個を、対になる骨と不成対の骨に分けて確認します。
顔面側の骨だけを集めて学ぶ
頭蓋は脳を包む脳頭蓋と、顔の枠組みを作る顔面頭蓋に分けられます。本記事は顔面頭蓋を構成する14個の骨に絞って観察します。脳頭蓋を含む頭蓋全体の話は既存の cranial-bones 記事に譲り、ここでは「顔の前面・側面に見える骨」を一つずつ数え上げることにします。
境界の感覚としては、眼窩の縁と鼻腔の周囲をなぞると、顔面側の骨が集まってきます。この2つの開口部を基準に観察を進めましょう。
14個=6対+不成対2個
顔面頭蓋の14個は、左右1対ずつある骨6種と、正中に1個だけある骨2種でできています。
| 分類 | 骨 |
|---|---|
| 対(6種12個) | 上顎骨、頬骨、鼻骨、涙骨、下鼻甲介、口蓋骨 |
| 不成対(2個) | 下顎骨、鋤骨 |
梨状口を中心に前面を見る
顔の前面を観察するときは、順番を決めてなぞります。まず眼窩の内側縁に寄り添う細長い鼻骨、次に眼窩の下を大きく占める上顎骨、眼窩の外側縁を支える頬骨を確認します。眼窩の内側壁と鼻腔の間には小さな涙骨が隠れています。
顔面の正面で最も目立つのが、鼻の開口部である梨状口(梨状孔)です。
梨状口のふちを作るのは上顎骨と鼻骨です。さらに眼窩の内側壁には薄い下鼻甲介が鼻側壁から突き出しています。
鼻中隔は正中に1個の鋤骨が参加する
鼻腔の中を左右に分ける鼻中隔は、正中の仕切りです。そのうしろ下寄りを担うのが唯一の不成対の骨、鋤骨です。
鼻中隔の上部は篩骨の垂直板、前部は鼻中隔軟骨が分担します。この分担を頭に入れておくと、鋤骨の位置が迷わなくなります。
復習ポイント
前面図と鼻中隔の矢状断面図を並べて眺め、14個の骨を声に出して数えてみましょう。「対が6種、不成対が2種」の枠に各骨を分類できれば、顔面頭蓋の全体像はつかめています。残る下顎骨の細部は既存の mandible-landmarks 記事で確認してください。