肩峰と烏口突起 — 肩の屋根の2つの突起
位置と向きが全く違う2つの突起を混同しないための手がかりを紹介します。
肩の上と前を覆う2つの突起
肩には複数の突起がありますが、肩関節の上方と前方を覆うように位置する肩峰と烏口突起は、名前も方向もまるで違うはずなのに混同されやすい2つです。肩甲骨全体の見分け方や鎖骨のランドマークは別の記事に譲り、この記事では2つの突起の位置と方向だけに絞って整理します。
肩峰 — 肩甲棘が外側へ続いた平たい先端
肩甲棘が肩甲骨の後面から外側へ進み、平たい台のように先端を広げたものが肩峰です。肩の最外側の高台として鎖骨と関節を作り、肩関節の上方を覆う「屋根」にあたります。探すときは肩甲棘を外側へたどる、という道順そのものが鍵になります。
烏口突起 — 上縁から前方へ鉤状に曲がる突起
烏口突起は肩甲骨の上縁の外側から前方へ伸び、先端で鉤状に曲がる突起です。名前は「烏(カラス)のくちばし」に由来します。曲がる方向が前方なので、骨を前面から見て初めて全体の形をつかめます。
方向で問い分ける練習
2つの突起の混同は、形ではなく方向で起きていることが多いものです。まず「今、骨のどちらの面を見ているか」を決め、その面に応じて突起を結びつけます。
| 突起 | 位置 | 見つけ方 |
|---|---|---|
| 肩峰 | 外側・上方 | 肩甲棘を外側へたどる |
| 烏口突起 | 上縁から前方 | 前面から探す |
復習ポイント
前面図と外側図を並べ、各突起がどちらの図に写り、どちらの方向へ伸びているかを言い取れるか試してみましょう。前方は烏口突起、外側上端は肩峰、という2つの結びを口に出して確認するだけでも、混同は意外なほど減ります。