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骨学の基礎知識

眼窩の構造 — 視神経管と上眼窩裂

7つの骨が作る眼窩を、開口部と通る構造から整理します。

眼窩は7つの骨が作る四角錐

眼窩は、眼球を納める骨に囲まれた四角錐状の空間です。既存の skull-base・cranial-foramina 記事が頭蓋底の孔を広い範囲で扱うのに対し、本記事は眼窩という1つの空間の中に内容を絞ります。

眼窩を作る骨は7種です。上縁を前頭骨、下壁の大部分を上顎骨、外側縁を頬骨が担い、内側壁に涙骨と篩骨、うしろに蝶形骨、下壁の奥に口蓋骨が加わります。

四角錐状の眼窩

視神経管は蝶形骨の中

眼窩の奥には、視神経と眼動脈が脳側へ抜ける視神経管があります。この管は蝶形骨の小翼の中にあるので、開口部の位置は「蝶形骨の中」と覚えられます。小翼が上、大翼が下に重なる蝶形骨の構造が、そのまま視神経管の位置を示します。

視神経が通る視神経管

上眼窩裂は眼を動かす神経の入口群

蝶形骨の小翼と大翼の間には、裂け目状の大きい開口部があります。これが上眼窩裂です。ここには、目を動かすための数本の神経(動眼神経・滑車神経・外転神経)や、三叉神経第一枝(眼神経)の感覚枝、眼静脈などが通ります。上眼窩裂は骨の管ではなく、眼窩と頭蓋腔の間に開く「入口群」として理解すると整理しやすくなります。

眼の神経が通る上眼窩裂

下眼窩裂と眼窩上切痕

眼窩の後下方・外側寄りには、上眼窩裂より小さい裂隙の下眼窩裂が開き、三叉神経第二枝(上顎神経)や血管が通ります。さらに眼窩上縁の内側寄りには眼窩上切痕(または孔)があり、三叉神経第一枝の枝や血管がここを通って額の下へ向かいます。

眼窩の開口部を一覧にする

開口部 位置(骨) 通るもの(主なもの)
視神経管 蝶形骨の小翼 視神経、眼動脈
上眼窩裂 蝶形骨の小翼と大翼の間 目を動かす神経、眼神経(三叉神経第一枝)など
下眼窩裂 眼窩の後下方、外側寄り 上顎神経(三叉神経第二枝)など
眼窩上切痕(または孔) 前頭骨の眼窩上縁の内側寄り 三叉神経第一枝の枝、血管

復習ポイント

7骨が作る四角錐の中に、視神経管・上眼窩裂・下眼窩裂・眼窩上切痕の4つの開口部を配置する図を描いてみましょう。「蝶形骨にあるのは視神経管と上眼窩裂」と区別できれば、眼窩の話と既存の skull-base・cranial-foramina 記事の話が一本につながります。

参考資料

OpenStax『Anatomy and Physiology 2e』7-2-the-skull