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骨学の基礎知識

手の関節を層で捉える — 橈骨手根関節から指節間関節まで

前腕から指の先まで、手の関節を層順に並べて整理します。

手の関節を前腕側から指先へ層で追う

手首から指先には多数の関節が集まっていますが、「前腕の骨から指の先へ」層の順に読むと整理できます。手根骨の数え方や指骨の本数は既存の指骨の記事に譲り、この記事では関節がどの骨同士で作られるかに絞ります。

層 構成
橈骨手根関節 橈骨遠位端+関節円盤 × 近位列の手根骨
手根中手関節 遠位列の手根骨 × 中手骨の底
中手指節関節 中手骨の頭 × 基節骨
近位・遠位指節間関節 指骨どうし

1段目 — 橈骨手根関節

手首の屈伸や内外への傾きは、橈骨遠位端と尺骨側の関節円盤が、手根骨の近位列(舟状骨・月状骨・三角骨)を受け止めて成り立つ橈骨手根関節で起こります。尺骨そのものが手根骨に直接関節しない点は押さえておきたい構造です。

橈骨から始まる橈骨手根関節

2段目 — 手根中手関節

遠位列の手根骨と中手骨の底が接するのが手根中手関節です。とくに母指の手根中手関節は鞍関節で、物をつまむ対立運動の土台になっています。

手根骨と中手骨の手根中手関節

3・4段目 — 中手指節関節と指節間関節

指のつけ根のこぶをなす中手骨の頭と基節骨のあいだで中手指節関節が作られます。その先で指骨どうしが関節する近位指節間関節・遠位指節間関節へと層が続きます。なお母指の指骨は基節骨と末節骨の2本だけで中節骨を持たないため、指節間関節は1つで、近位と遠位の区別がありません。

中手骨と指骨の中手指節関節

復習ポイント

上から順に「この骨の下はどの関節か」を4問連続で言えることが、層の理解を確認する言葉がけです。母指の指節間関節の数も合わせて口頭で答えられると、手指で違いが出やすい箇所として整理できています。

参考資料

OpenStax『Anatomy and Physiology 2e』8-2-bones-of-the-upper-limb