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骨学の基礎知識

骨間膜と前腕の回旋 — 橈骨と尺骨のコンビ

2本の前腕の骨が回旋を可能にする接点と骨間膜の役割を解説します。

前腕を回すのは2本の骨の組み合わせ

手のひらを上や下へ向ける前腕の回旋は、橈骨が尺骨を軸として動くことで実現します。舞台になるのが、2本の骨それぞれにある「切痕」と、骨体のあいだを結ぶ膜です。ここでは骨がどこで咬み合い、どう回るかを追います。

相手の骨を受け止める2つの切痕

前腕の近位では、橈骨頭が尺骨の橈骨切痕という凹みの中で回ります。遠位では、尺骨頭が橈骨の尺骨切痕に収まります。凹みの名前は「入ってくる側の骨の名」から取られているため、近位と遠位を問わず接点を見分けられる読み方を癖にしましょう。

尺骨側に向く橈骨切痕
橈骨に向かう尺骨切痕

回内外で骨の配置が変わる

手のひらを前に向けた回外位では、橈骨と尺骨が平行に並びます。手のひらを下へ向けた回内位では、橈骨が尺骨の上を越えて交叉します。橈骨が尺骨を越えているかどうかに注目するだけで、前腕がどちらの回位にあるかを決められます。

力を伝えながら距離を保つ前腕骨間膜

橈骨と尺骨の骨体を結ぶのが前腕骨間膜です。2本の骨を引き離さないよう支えるとともに、手に加わった力を橈骨から尺骨へつなぐ橋として働きます。回旋の動きを妨げずに支持を保つ、という分担を覚えましょう。

橈骨と尺骨を橋渡しする前腕骨間膜
部位 はたらき
橈骨切痕(尺骨に開く) 橈骨頭を囲んで回旋を支える
尺骨切痕(橈骨に開く) 尺骨頭の受け皿
前腕骨間膜 2骨の距離を保ち力を伝える

復習ポイント

回外位と回内位の前腕を並べて、「橈骨は尺骨を越えているか」で答え分けてみましょう。切痕の名前が入る骨の名を取っている点をもう一度言い直せば、近位と遠位の凹みを取り違えることがなくなります。

参考資料

OpenStax『Anatomy and Physiology 2e』8-2-bones-of-the-upper-limb